三浦通信 生垣のいろいろ・竹類を用いた生垣 (2007/10/24号)
竹類の生垣はそれほど多くありませんが、竹や笹の生垣は狭い所でも植えることができ、早く仕立てることができます。
竹や笹の生垣は他の樹種の生垣より管理に手間がかからない変わりに、地下茎による他所への伸長が難点の一つですが、対処の方法はいろいろあります。
生垣で多く見られる種類ではホウライチク、カンチク、ヤダケ、ダイミョウチク、クロチク、オカメザサなどがあります。
竹や笹のタケノコは短期間で成竹となり、思いのままの高さに仕上げられ、また毎年若竹が楽しめます。竹類の生垣で特に有名なのが、生えてきたハチクの幹枝を折り曲げて生垣にした京都桂離宮の生垣で、桂離宮では桂垣といわれています。
モウソウチクとカンチクの生垣
モウソウチクの遊びごころと、カンチクの生垣の高さの変化が素晴らしい出来栄えです。
ホウオウチクの生垣
竹を使った生垣の中では珍しい生垣の一つで、葉の細かさが美しい。
カンチクの生垣
ホテイチクの生垣
ホテイチクは竹の根元に特長があり、珍しい生垣です。
オカメザサの生垣
丸みにやわらかさがあり、厚みがある見事な生垣です。
生垣の足元までよく葉を残し、素晴らしい仕上りです。
(2007/10/24号 三浦 敢司 著)